2017年4月「小6統一合判」 中学入試レポート1
チャンスを見出す!
今回は、新6年生になった皆さんが迎える、初めての「小6統一合判」テストだ。前回1月の「小5統一合判」のときには「2017年の入試状況をしっかり見つめて、親子で新たなスタートを!」と述べた。今回は、この2017年の人気動向から読み取ることができる、来春2018年入試の展望をお伝えしよう。
記事の見出し
・首都圏の私立・国立中の受験者総数は3年続きで増加して、「44,150名」に!
・小学生と保護者の選択肢を広げた私立中入試の変化!
・多くのマスコミが一斉に「私立中入試の多様化」に注目!
・「2020年大学入試改革」が若い保護者には歓迎された!
・カギを握るアクティブラーニングの成否
・ICT教育にはまったく違和感を持たない親世代
・「21世紀型スキル」の育成は時代の要請
・洗足学園がフェリス女学院を上回った今春2017年入試の結果偏差値。学校難易度も下剋上受験(?)に!
今春2017年の首都圏中学入試は、前年に比べてわずかながらも受験生数が増加(約450名)に向かい、44,150名(首都圏模試推定による)の受験者総数となって、受験者数と受験率を示すグラフは3年続きで右肩上がりとなった。2008年のリーマン・ショック後、年々減少してきた中学受験生数は、2014年を境に上昇に転じたことになる。この増加の理由には、やはり「2020年大学入試改革と日本の教育の変化」がある。3年後に迫った「2020年大学入試改革」以降の大学入試のあり方が変わるばかりではなく、今春からの中学1年生以下の子どもたちが大学を卒業して社会に出る2027年以降の日本の社会と人々の生き方は、現在とは大きく変化することが予測されている。さらには、現在の小学6年生が40歳になる2045年頃には、シンギュラリティ(技術的特異点)という分岐点を迎え、「AI(人工知能)が人間を超える」時代が訪れるといわれている。急速に進むグローバル化、ボーダレス化とAI(人工知能)の進化と合わせて、現代の子どもたちは今後「答えがひとつに定まらない」人類的な課題と向き合い、その解決の糸口を探っていかなくてはならない世代なのである。そのように「今後(未来)の社会が変わり、そこで求められる力が変わり、大学入試も変わる」と言われる時代にあって、子どもたちがその時代をサバイブし、より良く生きていくための力を考えたときに、中学受験生の「学校選び」の観点も少しずつ変わってきた。そして同時に、多くの私立中学校も、今後の「変わる大学入試と日本の教育」への対応の必要性から、自校の教育にもアクティブラーニングの導入や「21世紀型スキル」の育成を積極的に謳うようになってきた。その傾...
記事ではさらに、変わり行く社会の中でこれから先求められる力と、「2020年大学入試改革」に向けた各校の取り組み等を掲載しています。
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