2016年7月「小5統一合判」 中学入試レポート1
小学生の「5つの進路」から私立中高一貫校を勧める理由
今、日本の教育は4年後に控えた「大学入試改革」を節目に、大きな転換期を迎えています。概要などはすでに文部科学省より発表されていますが、実際には不透明な部分も多く、保護者の皆さんも“わが子”の行く末を案じていることでしょう。現段階で考えられる「5つの進路」から、その可能性を探るとともに、「多様化する中学入試」と間近に迫った「夏休み」の過ごし方について紹介します。
記事の見出し
・小学生と保護者が選ぶことのできる卒業後の「5つの進路」について考える。
・中学入試も多様化の時代へ。変化する問題と各私学の入試改革に注目!
・いよいよ夏本番!5年生にとっての、夏休みの上手な過ごし方!
・塾の夏期講習で力を伸ばすには?
コラム
・加速する入試の多様化。すでに30校以上が新たな入試を導入!
・学校説明会では、こんなことがわかる!
今の保護者が中学へ進学した時代に比べ、現在の小学生の進路はかなり多様化しています。かつては、学区内の決められた公立中学校に“試験なし”で進学するか、“中学受験”をして私立中学校か国立大学の附属中学校に進学するかという、3つの選択肢でした。しかし、2000年頃から各地方自治体ごとに進められた「学校選択制」や、1999年からスタートした公立中高一貫校の設置制度により、全国の多くの地域(都道府県や地区町村)では、この二つのタイプを含めた「5つの選択肢」が、卒業時に選べる選択肢となりました。
今回小5「統一合判」テストを受験した、ほとんどの生徒が、中学入学時に入試や適性検査などの選抜試験を課す「国立大学附属中学校」か「公立中高一貫校」、そして「私立中高一貫校」のいずれかを目指すものと思われます。
また、これから始まる夏休みは、約40日間もまとまった勉強時間がとれる、中学受験生にとっては大切な時期です。小学5年生の皆さんにとっての夏休みは受験勉強以外にも、普段ではできない貴重な体験ができる時期でもあります。せっかくの長期休暇ですから、家族や友だちと一緒に過ごす時間も大切にしたい、スポーツや習い事もこのまま続けたいと思うお子さんも多いはず。そこで課題となるのが「勉強との両立」。夏休みを上手に乗り切るコツは「無理な計画を立てない」こと、そして「リズムをつくる」ことです。もともと大人と子どもでは時間に対する体感速度が異なります。大人は歳を重ねるにつれて月日が経つのを“短く”感じるようになりますが、知識も経験も少ない子どもたちは、我々が考えている以上に、1年を“長く”感じているものです。あまり意気込んで、「あれも、これも…」と課題を増やし過ぎては、かえって逆効果。小5の今の時期はあまり手を広げ過ぎず、実現可能な課題から、取り組む姿勢が大切です。
記事ではさらにどのような学校があるか、それぞれの特色の紹介と、夏休みの過ごし方のポイントについて掲載しています。
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