2016年12月「小5統一合判」 中学入試レポート4
私立中高一貫校におけるキャリア教育と国際教育を考える!
現6年生たちが来春の中学受験に向け、ラストスパートをかけるなか、先輩たちに負けじと、5年生の皆さんも受験勉強に励んでいることでしょう。今回の入試レポートでは、再来年2018年入試でのお子さんの学校選びのために、私立中高一貫校がこれからの社会をどのように想定し、そこで求められる力を育もうとしているのか、「国際(グローバル)教育」と「キャリア教育」の視点からご紹介します。
記事の見出し
・現在の小学生が生きる将来の社会では、65%が今は存在しない職業につき、今ある仕事の47%が消える?
・もはや“英語の枠”を超えた私立一貫校の国際(グローバル)教育
・わが子が「より良く生きる」ための私学の進路&キャリア教育
・“相互理解・協調・共生の時代”に必要とされる力を育む
・男子と女子の成長リズムの違いを考えた私立中高一貫校の進路&キャリア教育
コラム
・将来の社会で求められる力や大学入試制度が変わり、私立中高一貫校のキャリア教育も変わる!
・さながらインターナショナルスクール!?中学時から国際コースやグローバルコースを設置する私立中高一貫校(※一部抜粋)
わが子が再来年の春、中学に入学して、中高の6年間を経て大学や大学院を卒業して社会に出る2028年以降、私たち大人が経験していない近未来の社会はどのように変わっているのでしょうか。アメリカ・ニューヨーク市立大学大学院センターのキャシー ・デビッドソン教授は、「2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く」と予測しています。一方、英国のオックスフォード大学で人工知能などの研究を手がけているマイケル・A・オズボーン氏によると、「今後10 ~ 20年程度で、約47%の仕事が自動化される可能性が高い」といいます。つまり、AI(人工知能)の急速な進化によって、いまの社会に存在する約半数の職業が機械化される可能性が高いということです。
こうしたAIの進歩により以前から、時代は刻々と変化し、日本にもグローバル化の大きな波が押し寄せようとしています。現在の小学生が社会に出るときには、いま以上に、世界やアジア諸国のなかでも経済的な競争は激しいものになるでしょう。しかも競争だけではなく、世界各国の人々と意思を通わせ、協働・協調、そして共生を図りつつ、グローバルな意識や視点で物事を考え、国家や民族の壁を越えて地球全体に課せられた諸問題を解決していく力が求められる時代となるのです。
記事ではさらに、グローバル教育やキャリア教育、そしてこれからの時代に求められる力と変化しつつある入試形態について掲載しています。
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