どうなる2017年入試。男子2月1日入試校の人気動向
いよいよ12月。来春2017年の首都圏中学入試の幕開けまで、残り約40日~60日というラストスパートの時期に入りました。
男子2月1日入試校の人気動向は
首都圏模試センターが実施する小6生対象の「統一合判模試」も、12月4日(日)の第6回で最終回を迎えます。今回は、前回11月3日(祝・木)に行われた小6第5回「統一合判模試」の志望状況から、男子2月1日入試の人気動向をご紹介します。
表中の予想偏差値「69」以上の各校と、「66」の桐朋については、前回の「どうなる2017年入試。男子難関校の志望動向を探る!」のBlogでご紹介していますので、それ以外の目立った動向を見ていきましょう。
上の表中で志望者の増加が目立つのは、国学院久我山①、巣鴨①、法政大学①、桐光学園①、穎明館①、東京都市大学等々力①、明大中野八王子A①などです。なかでも穎明館①の前年比200%という人気増加ぶりが目立ちますし、その他でも法政大学①、東京都市大学等々力①、明大中野八王子A①の増加が目立ちます。
国学院久我山は、この入試以外にも男女ほぼ全回の入試で人気増加傾向にあることが注目されます。キャンパスリニューアルと新校舎工事が完成し、本校地に戻った巣鴨も、①・②の入試とも人気増加傾向です。
サレジオ学院Aは微増、逗子開成①は微減となっていますが、それぞれ志望者の平均偏差値はやや上昇しており、ともに安定人気と見るべきでしょう。広尾学園①、本郷①は微減、城北①、世田谷学園①、中央大学附属①、攻玉社①、高輪Aは、いずれもやや志望者が減少しています。
公文国際学園A、中央大学附属横浜①の神奈川の共学校も、ともにやや志望者を減らしています。新設入試の日本大学A①・GLコースには61名の志望者が集まっていますが、同じ1日の日本大学A①・NSコースの志望者減との相殺状況といえるでしょう。
成城①、青稜①、成城学園①の志望者減が目立っていますが、これは今春の人気増加の反動と見てよいでしょう。
三田国際学園①本科は、志望者はほぼ前年並みですが、平均偏差値が「3.5」ポイント上昇していることに注意が必要です。
人気の増減傾向。情報を見逃さないようにしましょう!
上の表中では、何といっても芝浦工業大学①の「140名増」という人気増加が目立っています。来春2017年3月の豊洲の新キャンパスへの移転を控えて、期待と注目がますます高まっている様子です。日本大学第二①、関東学院A、東洋大学京北①、日本大学第三①といった大学付属校の志望者の増加も目立っています。
開智日本橋学園①の人気増加も目立っており、志望者の平均偏差値が「3.8」ポイントも上昇していることに注意が必要です。三田国際学園①インターは、志望者は微減(ほぼ前年並み)ですが、平均偏差値が「3.3」ポイント上昇していることに注意が必要です。
このほか獨協①、宝仙学園共学部2/1AM、八王子学園八王子①一貫特進、淑徳巣鴨(一般入試①)、駒込①、聖学院①、佼成学園①などに人気増加傾向が見られます。いずれも注意が必要でしょう。
志望者の減少が目立つのは、自修館A①、かえつ有明2/1AM・2科4科、東京電機大学①などの共学校ですが、いずれも特色ある教育を行っている期待の私学ですので、志望者にとっては逆に合格のチャンスが広がっているとプラスに考えてよいでしょう。
このほかの中堅校の志望状況
このほか、2月1日入試の中堅校の志望状況は上記の通りです。日本大学第一(4科①)、日本大学豊山①、東海大学付属相模Aなどの大学付属校の志望者の減少が目立ちます。また、桜丘①、文教大学付属①、横浜①、横浜隼人①、修徳①、駿台学園①などは、やや志望者が減っています。これらの学校の志望者は、合格のチャンスが広がったと考えて、自信をもって入試に挑んでいただくとよいでしょう。