動き出した2017年中学入試。新たな入試改革続々と!
入試改革(入試要項変更)の動きが続々と!
今春2016年の首都圏中学入試を終えて2ヶ月が過ぎ、各私立中高一貫校でも新年度がスタートしています。来春2017年入試に挑もうとする小学校6年生の皆さんも、新学期を迎えている時期と思います。
そうした新たな学校生活のスタートを前に、来春2017年の中学入試がすでに動き出しています。いくつかの私学では、来春2017年に向けた入試改革(入試要項変更)の動きが公表されつつあります。
2017年入試に早くも動き
4月17日(日)に実施される小6「統一合判」模試の申し込みもすでにピークを迎えています。
模試当日に受験生全員にお渡しする「解答と解説」冊子『ブレイク』の巻頭に掲載している記事「中学入試レポート」のなかのコラムでもご紹介していますが、すでに公表されている来春2017年の主な入試改革(入試要項変更)は以下のようなものです。
また、今春2016年の「入試結果偏差値」も、昨日4月6日に当社Webサイトにアップしました。関心のある方はそちらをご覧ください。
来春2017年入試に向けた動きと入試改革(=入試要項変更)
首都圏の新たな公立中高一貫校として、神奈川県(横浜市)に開校される同校。理系教育に定評があり、今春は東京大学6名の現役合格者を出す実績もあげているだけに、定員男女80名のところへ、非常に多数の志願者が集まる可能性がある。難易度も、すでに横浜エリアで大人気の横浜市立南と同等か、それ以上の難易度になる可能性も考えられる。
●芝浦工業大学中が豊洲の新キャンパスに移転。国・算・理の3教科入試に。
現在は板橋区にある同校が、来春2017年には豊洲の同大学キャンパスに近接する新キャンパス・校舎に移転。校名を芝浦工業大学附属と改め、中学入試も「国・算・理」の3科目で行われる。中学(中高一貫部)は変わらず男子校だが、高校からは理系をめざす女子を1クラス募集開始。
●東邦大学付属東邦が12月に定員30名の推薦入試を新設。
東邦大学付属東邦が、2017年からは高校募集を停止(帰国生入試のみ実施)することにともない、中学の募集定員を270名から300名に変更。12月1日に定員30名の推薦入試(第一志望入試)を新設する。
かつて現在の小学生の保護者の受験時には千葉の中学入試の最難関に位置し、いまだに根強いファン層を持つ学校だけに、高い人気となることが予想される。一般入試(前期・後期)と変わらぬ難易度になる可能性が大か。
●大妻中野が2月4日に「新思考力入試」を新設。
今春2016年入試でも、様々な教育改革と合わせ、中学入試でも「グローバル入試(=英語入試)」を新設し、高い人気を集めた同校。続く2017年入試でも、独自のコンセプトによる「新思考力入試(仮称)」を2月4日に新設する。新たな受験生層を掘り起こし、高い人気を集める可能性がある。ほかにも、明治大学付属中野八王子が2月5日午後に「4科総合型入試」を新設する予定も伝えられている。
「統一合判」模試では来春2017年入試の動きに対応
なお、こうした動きに対応して、首都圏模試センターの「統一合判」模試では、この4月から、①横浜市立サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の新規開校、②芝浦工業大学中の国・算・理の3教科入試への入試科目変更、③東邦大学付属東邦の12月1日(定員30名)の推薦〈第一志望〉入試新設、④共立女子のC日程「記述型(合科型論述+算数)入試」の2月3日への入試日変更、などの動きを反映した「2017年入試予想偏差値」を算定して、合格判定の対象校としています。
そして、すでにこれ以外にも、新たに「適性検査型入試」や「思考力入試」を新設する動きや予定が続々と伝えられています。「2020年大学入試改革」の動きを前に、その直接の当事者となる現在の小学生がチャレンジする中学入試は、様々な形で「多様化」していくいことが予想されます。
今回4月の模試実施19会場のうち15会場では、中学受験に詳しい受験関係の方々による保護者向けの入試情報説明会が行われます。それらの実施会場にお越しになる保護者には、ぜひこの父母会(=保護者説明会)にもご参加いただければ幸いです。きっと来春2017年に向けての学校選びと合格のために役立つ情報が聞けるはずです。