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学校特集

工学院大学附属中学校・高等学校

日本初のハイブリッドインターナショナルクラスを始動した“21世紀型教育”先進校
2015年入学者は全員がiPadでのICTツールも活用してPIL(対話型授業)やPBL(問題解決型授...

今春2015年4月から新しい3つのクラス(ハイブリッドインターナショナルクラス・ハイブリッド特進クラス・ハイブリッド特進理数クラス)をスタートさせ、21世紀のグローバル社会で活躍するための力を育てる先進的な教育への取り組みを開始した工学院大学附属中学校。私立学校としての教育の先進性と独自性を前面に打ち出し、21世紀型教育を牽引する教育機関としてイノベーションを起こしながら前進することを高らかに宣言した同校は、子どもたちの「未来に生きる力」を育む、八王子エリア~東京都西南部~神奈川県にかけての"希望の私学"となっています。
今回は、その工学院大学附属中学・高等学校の校長に2013年4月から着任し、いま多くの私学のなかでも先進的な同校の教育改革をリードする平方邦行先生にお話を伺いました。

日本初のハイブリッドインターナショナルクラスを始め、
画期的な3コース(クラス)制が今春から始動

工学院大学附属中学校_校長 平方邦行先生
校長 平方邦行先生

2013年4月、それまでも充実した理系教育や面倒見の良さで人気を集めてきた工学院大学附属中学・高等学校の新校長に平方邦行(ひらかた くにゆき)先生が着任しました。
平方先生は、それまで都内のプロテスタント系の私立男子校で長く校務部長を務め、同校の教育の柱である国際教育、英語教育、キリスト教教育とともに、いま注目される「21世紀型教育」を研究し、その導入~推進を図ってきました。同時に平方先生は、東京私立中学高等学校協会の副会長を長く務め、急速に進むグローバル化社会のなかで、あるべき今後の私立学校教育を考え、未来に向けて進むべき方向性を探り続けてきた先生です。
その平方先生が新校長に着任して1年3ヶ月後の2014年7月、工学院大学附属中学・高等学校の大胆な学校改革が教育・受験関係者とマスコミに公表されました。それが、「日本初のハイブリッドインターナショナルクラス(コース)」を含む、3つの新しいクラス(コース)制の今春2015年からの新設でした。

このうち「ハイブリッドインターナショナルクラス」は、高校の段階で、「IB日本語DP(ディプロマ)クラス〈※2019年4月開設に向けて設置構想中〉」とインターナショナルクラスのいずれかを選択して、主に海外大学や国内英語重点大学をめざすコース。
「ハイブリッド特進クラス」は、高校では主に「文理特進コース」に進み、難関・中堅大学や海外大学、工学院大学をめざすコースです。
「ハイブリッド特進理数クラス」は、高校では主に「医歯薬サイエンスコース」に進み、医歯薬獣理工系大学を、海外大学、工学院大学をめざすコースです。
現在の子どもたちが中高から大学に進学し、卒業して社会に出る2020年代のなかば以降、世界はいま以上にグローバル化し、私たちを取り巻く社会環境も大きく変化することが予想されています。 その時代を生きる子どもたちが、21世紀のグローバル社会で活躍できる力を育てるために、多言語・多文化な生活環境を意識して、工学院大学附属中高のハイブリッドな3つのコース(クラス)は設けられました。

グローバル教育によって、語学力と表現力を向上させるための3つの教育方針(スタイル)は、①「グローバル教育(グローバル教育により語学力と表現力を向上させる)」、②「21世紀型の授業(21世紀型の授業で自ら考え解決する力を養う)」、③「サイエンス教育(サイエンス教育から科学的思考力を育む)」です。

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「PIL」「PBL」などの「21世紀型学習スタイル」と
グローバル&サイエンス教育で従来の枠を超える学びへ!

工学院大学附属中学校_

この3つの教育方針のひとつ、①「グローバル教育(グローバル教育により語学力と表現力を向上させる)」では、「英語で学び英語で考える」力を育てることをベースに、海外研修では多様な研修プログラムで学び、すべてのコースで「教科を越えた取り組み」によって、各教科を横断して国際性を育む教育を実施します。社会・理科の授業では、海外で起きている最新情報などを積極的に取り入れ、英語をツールとして用いることを習慣化することで、生徒自身が語学力の必要性を実感し、英語を学ぶ原動力にしていきます。

さらにハイブリッドインターナショナルクラスでは、ネイティブスピーカーの教員が英語・数学・理科の授業を英語で行い、入学時から英語のシャワーを浴びる「イマージョン教育」によって、リスニングの基礎を固め、美しい発音を身につけていきます。
「ハイブリッドという名称には、多言語・多文化を意識した教育を行うという意味が込められています。オールイングリッシュで行っている数学の授業などは、とても良い刺激になっていると思います」と平方先生。

この英語イマージョン教育は、ハイブリッド特進クラス、ハイブリッド特進理数クラスでも入学時から段階を踏んで導入しており、他の教科でも段階を踏んでイマージョン率を増やしていく予定です。

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3つの教育方針のもうひとつ、②「21世紀型の授業(21世紀型の授業で自ら考え解決する力を養う)」では、いままさに「2020年大学入試改革」に象徴される、日本の教育改革の課題とされる「答えのない(未知の)問いに対応できる力」を育てるために、知識を一方的に生徒に授けるだけではない「相互方向型授業」を実践していくということです。 ここでは、「PIL(=Peer Instruction Lecture)」と呼ばれる生徒と先生が相互方向に行う対話型授業や、「PBL(=Project Based learning)」と呼ばれる問題解決型授業など、グローバル化に対応した"世界標準の"教育スタイルを導入~実践し、レクチャー型の授業とバランスよく取り入れて「21世紀型教育」を推進していきます。こうした授業を通して、知識の活用力や主体性、コミュニケーション能力といった実社会で必要な力を育てていきます。

「PBL、PILなどの相互方向型授業は、いま文部科学省が勧めているアクティブラーニングに含まれるものですが、生徒と教員の関係、授業のあり方がどうなのかということがいちばんの問題です。教師も生徒と共に学ぼう、教えて教わって共に学習していこうという気持ちがないと成立しないものです。本校では今後すべての教科にこうした学びのスタイルを導入していきますが、すでに全教員がそうした授業をできるという手応えを得ています。数学のある教員からは『それまで理解に苦しんでいた生徒が、PBLで取り組んだことで自分の思考パターンから抜けられて、一気に問題が解けるようになった』というケースも聞きました。そういう文部科学省の求める枠を飛び越えた教育を実践していけると確信しています」と平方先生は言います。
そして、ICTツールは、そうした「21世紀型教育」のための便利な道具として日頃から親しんでいきます。
獲得した知識を別の形でアウトプットする楽しさを体験しながら、生徒自信が持っている無限の創造力を高めていきます。すでに全教室に電子黒板とWi-Fiを設置。生徒は中学入学時からiPadを手にして、電子黒板と連動した授業や、探究型活動に活用します。

工学院大学附属中学校_

もうひとつの③「サイエンス教育(サイエンス教育から科学的思考力を育む)」では、工学院大学との連携や、毎年夏休みに開催する「科学教室」への参加、ハイブリッド特進クラスの理科では週1回の実験授業などを通して、机上の理論だけでなく、サイエンスへのワクワク感を体感しながら学びを深めていきます。

大学教員による実験授業や研究所見学、学会への参加など、最先端の研究に触れることによって、科学分野への感性と好奇心を刺激していきます。
学園をあげて毎夏に開催する「科学教室」へは、生徒と卒業生が運営スタッフとして自主参加。中学2年生から大学生まで120名以上が協力し合い、理科の楽しさや理解が深まる様々な企画を実施。128年の長きにわたって技術大国日本を支えてきた工学院ならではのイベントとして、昨年は約9,000人、今夏は1万人を超える来場者があったといいます。
都内に4校ある理工系私立大学の付属中学校は、来春2016年入試に向けていずれも人気上昇の傾向にありますが、そうした「理科好きな」小学生にとっても、こうしたサイエンス教育は歓迎すべきものです。

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新中1は全員がiPadを使って、ICT教育の最先端を体感中

工学院大学附属中学校_

そして、そうした工学院大学附属中学校の新たな教育スタイルの学びに胸をときめかせて入学してきた新中学1年生全員が、今春からiPad miniを使っての最先端の「ICT授業」を体感しています。
5月に行われた「親子交流授業」では、生徒が自分の小さい頃の写真や家族の思い出の写真、普段のお弁当の写真など、親への感謝の気持ちを表すための素材を集め、iPadで1つのストーリーを作った「サプライズ・ムービー」を上映してくれたことに感動して、涙を流した父母の多かったといいます。
「20世紀型から21世紀型の教育へと変えていくため、3年前からいろいろな改革に取り組んできました」と平方先生は語っていますが、今回のiPad導入もその一環です。ICTのスキルをしっかり身につけるための道具として。また、先の「21世紀型授業」のなかで、自ら考え、その成果をみんなとシェアするための道具として、iPadは導入されました。

工学院大学附属中学校_

まずは2013年に全教職員へiPadを配布。教職員自身がiPadに慣れると同時に、iPadを授業に活用していくための教材研究に取り組みました。そして翌2014年には、2015年4月に入学する中学1年生全員へのiPad所持を決定。これを募集要項に盛り込んだうえで、3つの新コース(クラス)の生徒募集を開始しました。
生徒が使用しているのはiPad miniですが、Wi-Fiモデルではなく、LTEも利用できるセルラーモデルを採用していることも特筆できます。
同校が今年完成させた校内の無線LANアクセスポイントの数は中学・高校で合計217台という、非常に充実したWi-Fi環境です。
にもかかわらず、セルラーモデルを選んだ理由は、学時や課外・学外活動はもちろんのこと、家庭にWi-Fi環境がない場合でもLTEが使え、校内のWi-Fi環境の補完という意味もあるからだといいます。何より重要なのは、ICT社会の中で自分たちは使用しているという自覚をもたせることです。

同校が目指す21世紀型教育を実現するうえでも、セルラーモデルのほうが適していると考えられました。「新しい発想は、いつ思いつくか分かりません。『パッと閃いたのに、Wi-Fi環境がないからiPadが使えない』とならないように、LTEが使えるセルラーモデルにしました」と、同校の研究部主任の小川先生も語っています。

工学院大学附属中学校_

それでは、実際に授業でiPadはどんなふうに活躍しているのでしょうか。iPadには大きく3つの役割があるといいます。
まず最初は、「生徒と教師間のネットワーク」という役割です。たとえば教師の質問に対して、生徒が自分の意見をiPadに入力するのですが、ロイロノート・スクールというアプリを使うと、全生徒の意見を電子ホワイトボードに瞬時に表示できます。

従来は、教員が生徒の意見を知るには、生徒を当てて答えさせるかプリントに記入させて回収するしか手段がありませんでしたが、iPad導入後は、個々の生徒の意見を全員でシェアできることで、双方向型の授業が非常にやりやすくなりました。そしてその結果、生徒が以前よりも、積極的に授業に参加するようになったといいます。
2つめの役割は「作る」ことです。iPadの中には、カメラや録音機能など取材道具として必要な機能が入っていて、プレゼンテーションソフトを使えば、編集・制作作業もできます。生徒が自分の考えを表現し、発信する道具としてiPadは最適です。

アクティブラーニング(能動的な学習)を重視する同校では、あるテーマについて英語で発表したり、自分で調査・取材して発表する授業が非常に多く、そのための大事な道具となります。 3つめは「世界とつながるネットワーク」としての役割です。同校では中学3年生の夏休みに、全員がオーストラリアへ3週間のホームステイに行きますが、ホームステイ先の家族や学校の生徒たちと帰国後もチャットしたり、最終的にはそんな使い方も含めて、海外の様々な人とつながるための道具となることへの期待があるといいます。
生徒の多くも「授業が楽しい」と感じていて、授業以外でも、帰りの電車で興味あるテーマについて深く調べたり、友達に見せるためのムービーを自宅で作ったり、iPadを存分に活用しているようです。

「21世紀型教育」の目標と評価を共有するための
「工学院思考コード」を開発~導入スタート!

工学院大学附属中学校_

そして工学院大学附属中学校では、今春、同校のすべての「21世紀型」教育活動(授業・行事・評価・課外活動)の目標と評価を教員と生徒が共有し、教育のダイナミズムを創造していくために、独自の「思考コード」を開発し、この「工学院思考コード」と「ルーブリック(Rubric=学習到達度を示す評価基準)」の運用をスタートさせています。
この「工学院思考コード」は、同校の教育目標をデザインし、意図的・意識的・計画的に教育実践につなげる「思考の基準」です。工学院の教育スタッフのPassion(情熱)を「コトバ」にして共有された教育活動の土台といってもいいでしょう。授業、行事、評価、課外活動など教育活動のすべてを、このコードとルーブリックをもとに展開することで、教育に「ダイナミズム」を創造することが狙いです。

思考コードは、今後の教育実践のなかで、また時代の変化のなかで、常に磨かれ洗練されていく、工学院の「知の結晶」です。生徒たちに勇気を与え、創造する楽しさに目覚めさせ、そして実社会に向って"Design&Action"する人材を育成する。それが、「世界に必要な学校」、「1000年続く学校」をめざして、世界に、時代に挑戦する工学院の現在進行形のMission(使命)だと同校では考えています。

これらの評価指標は、文部科学省が推し進めるアクティブラーニングでも本来は欠かせないものといわれていますが、現時点でこうした評価方法を実際に教育現場に取り入れている学校は、まだ首都圏の私立中高一貫校のなかでも数校しか存在しません。
生徒が学習へのモチベーションを高めて自発的に学ぶことができ、わが子が目を輝かせてそうした新たな学び(=授業)に取り組む姿に保護者も感動し、さらに期待を寄せる。そんな「21世紀型教育」を先駆的に推し進める、工学院大学附属中学校への期待と成果は、今後ますます高まっていくことでしょう。

中高では私学でも珍しい「デザイン思考」の授業を、
中学から総合学習の授業に導入!

もうひとつ、この工学院大学附属の教育の特色は、中学から総合学習の時間に「デザイン思考」という科目を設定し、授業の一環に組み込んでいることです。
「デザイン思考」とは、いまビジネスの現場で注目される、イノベーションを生み出すマネジメント手法です。今後のビジネス世界では、自ら問題を定義し、コンセプトを創造し、市場を創り出していかない限り、大きな収益を生み出すことは難しくなります。
そこで同校の「デザイン思考」の授業では、さまざまな取り組みを通し、豊かで柔軟な発想力を育てるとともに、仲間と共創しながら思考する力を重視します。

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さらに高校段階では、授業のなかで、それらをさらに発展させ、世の中にイノベーションを起こす「しくみ・しかけ」を考えられる力、すなわち社会や世界を構想する「デザイン思考力」の育成をめざすといいます。
この「デザイン思考」の授業の目標には、①豊かな発想力でアイディアを形にし、発信することができる、②問題解決的な探究のプロセスをたどることにより、思考力を育てる、③情報の検索方法や整理の方法、効果的な活用方法を習得する、④メディア情報リテラシーを育成する、ことが掲げられています。
その「デザイン思考」の授業を通じてたどるプロセスは、右の表のようになります。そしてその過程で得たものをさらに発展させ、新しい変化・変革を起こす仕組みや、現状をより良いものに変えていくための、具体的かつ豊かな発想を育てていくことが狙いです。
そして、工学院大学附属中では、この「デザイン思考」の授業にも、オリジナルの「思考コード」を導入し、目標と評価の基準を教員と生徒間で共有していきます。縦軸に「Learning」→「Clitical Thinking」→「Design & Action」という段階を、横軸に「Knowledge」→「Application」→「Full use」という段階を設定し、初期の「学ぶうえでの基本事項を知る」段階から、「デザイン思考する力/課題を設定する」段階へと迎える力を育てていくのです。

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たとえば、この2015(平成27)年度の中1の「デザイン思考」プロジェクトでは、法政大学の坂本旬先生との共同プロジェクト「デジタルストーリーテリングをつくろう」というテーマで、撮影したデジタル画像、古い写真、自分自身で描いた絵などを、自分のナレーション録音でつなげて制作する「物語」で、その制作過程はスキルを身につけるだけではなく、自分自身のキャリアについて深く考察する機会にもなっていきます。

冒頭でご紹介した「親子交流授業」で保護者を感動させた「サプライズ・ムービー」も、このプロジェクトの一環で制作されたものだといいます。
「入学して間もない新中学1年生であっても、定期テストを受けると、ただ暗記するだけの学習をしてきた場合とはまったく出来が違います。そういう可能性を子どもたちは持っているということです。この『デザイン思考』の授業では、"思考力で世界を変える"というと大げさかもしれませんが、そういう力をもっと大きく育てたいと考えています」と語る平方先生。
もともと美術がご専門で、自らが彫刻などで個展を開くこともあるアーティストである平方先生だからこそ、私立中高一貫校でもまだ珍しい『デザイン思考』の授業の導入に踏み切ることができたのかもしれません。

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来春から新宿(工学院大学前⇔学校[45分])と
南大沢(京王相模原線)からスクールバス運行!!

工学院大学附属中学校_

さらに、来春2016年に向けて同校は、工学院大学の新宿キャンパス前から、この八王子のキャンパスまでのスクールバスを開設し、中高生も利用できる形にする予定です。すでに大学生はこの「新宿キャンパス~八王子キャンパス」直行バスを日常的に利用しており、通常は40分ちょうどで到着します。朝夕の通勤・通学時の渋滞等の影響もさほどないといいます。
いま「2020年大学入試改革」の話題が盛んに叫ばれ、「アクティブラーング」や「ICT教育」の導入が推進されようとしていますが、各地の公立学校はもちろん、多くの学校がこれからそうした授業改革に着手しようとしている段階です。 しかし、文部科学省からの改革や要請を待つまでもなく、「その先の未来」を見据えて、世界に通用する「21世紀型スキル」を育てるための全面的に教育のモデルチェンジに踏み切った私立中高一貫校の一つが、今春2015年の中学入試でも大きな注目を集めた、この工学院大学附属中学校だといえるでしょう。

その「21世紀型教育」先進校である工学院大学附属中学校に入学してくる受験生は、これまで八王子キャンパスに通いやすい範囲の近隣エリアが中心でしたが、来春からの「新宿~八王子」のスクールバスが開通すると、同校に通うことができる範囲はぐんと広がります。これまでは「ちょっと遠いから...」と選択肢に入れることをあきらめていたエリアの小学生と保護者も、数少ない「21世紀型教育」先進校である工学院大学附属中学校を、通学可能な進学先として選ぶことができるようになります。

また、京王相模原線の「南大沢」からのスクールバスも運行を開始し、小田急線利用の生徒にとっても、利便性がたかまります。新宿からはすぐ高速道路(中央自動車道)に入りますので、かえって通学が快適になる生徒もいるでしょう。

すでに八王子のキャンパスで時代を先取りする「学びのイノベーション」を起こしている工学院大学附属中学校が、来春はもっと身近な存在になります。一度その新たな学びの空気を体感しに、親子で学校に出かけてみていただくことをお勧めします。

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