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学校特集

三田国際学園中学校・高等学校

学ぶ目的が明確な学校。
グローバル社会で活躍するために必要な基礎力を磨く6年間を約束します!

三田国際学園は、今春2期生を迎えました。入試は、第1回(2月1日)の受験者数よりも、第5回 (2月4日)のほうが多いという、まれに見る結果に。総受験者数3,088名は都内で4番目と昨年度を上回り、明確に打ち出される教育ビジョンへの共感がますます高まっているようです。
三田国際学園というと、英語教育に力を入れているというイメージの強い学校ですが、それだけではないのです。本科クラス、インターナショナルクラスともに、日々の学びを通して、これからのグローバル社会で活躍するための必須となる力を培うことを目指しています。
その教育は、創立以来、大切にしてきた「知好楽」という教育理念に基づいており、100有余年の歴史が築いてきた学園文化はそのままに、教育の質の転換を図っています。そんな学園の今を、今井誠先生(広報部長)、田中潤先生(学習指導部長)に伺いました。

「知好楽」
「人生に於けるすべてのことは知ることからはじめ、それを好きになり、最後に楽しむ境地に至ったときこそ、初めて自分のものになり、豊かなものになる」という孔子の教え。

ここが知りたい ① 今年度の入試について

注目度の高さは変わらず。受験者大幅増!

三田国際_広報部長_今井誠先生

広報部長 今井誠先生

三田国際_学習指導部長_田中潤先生

学習指導部長 田中潤先生

2期生の入試はいかがでしたか?

今井先生:今年も多くの皆さんに受験していただきました。全体的に、想像を越える結果でした。総受験者数は3,088名(都内で4番目。前年は10番目)。インターナショナルクラスの人気は相変わらずですが、本科クラスも多くの方に受験していただき、嬉しく思っております。入試の各回、直前まで多くの出願があり、2月1日の受験者数よりも、最終日(2月4日)の受験者数のほうが多いという、これまでにまったくなかったことが起きました。

田中先生:入試問題の難易度は、昨年度と変わりません。内容や傾向も昨年度を踏襲し、基本的な知識を問う問題が50%、基本的な知識から一歩踏み出た、「分析力」「比較」「因果関係」「背景」等を問う応用問題が25%、残りの25%は、しっかり考え、分析し、自分の言葉で表現する、いわゆる思考力を測る問題で構成しました。コツコツ勉強する子、考えることが好きな子、文章を書くことが好きな子......。個性や特性を活かせる入試になっていますので、受験生にとっても"受けやすい"入試だったのではないでしょうか。

採点をしていて感じたのは、思考力を測る問題でさまざまな解答が出てきたため、うれしい反面、昨年以上に大変だったなぁ、ということです。それは、考える習慣が身についている受験生が増えたということだと思います。そういうお子さんに入学していただきたいと思い、オープンスクールでは体験授業を行っていますので、そこに意欲的に参加していただいたお子さんが、受験してくださったのだろうと推察しています。

ここが知りたい ② 特色ある授業

問いから始まる「相互通行型授業」が考える力をぐんぐん伸ばす

三田国際_教員研修
教員研修

今井先生:国際共通語として使いこなせる「英語力」、国籍や文化的背景の異なる相手とも意思疎通をはかることができる「コミュニケーションスキル」、ものごとを論理的・科学的に考え理解できる「サイエンスリテラシー」、テクノロジーを理解し、新たな発想の源として使いこなせる「ICTリテラシー」、そして、これらの知識やスキルに裏付けられた「思考力」、現代の「読み・書き・そろばん」とも言えるこの5つの力を伸ばしていく「世界標準」の教育を実践するということを本校のビジョンとして打ち出しました。その教育の柱となっているのがアクティブラーニング形式の『相互通行型授業』です。

田中先生:相互通行型授業は、教員が生徒に投げかける問いから始まります。その問いに対して、生徒一人ひとりが自分で考え構築した意見をもとに、生徒同士で議論を重ねながら多様な価値観に触れ、最後にはプレゼンテーションやレポート作成というアウトプットを行います。自ら考え、自ら学ぶという学習の先に、自分の意見と相手の意見を議論し合う場があることで、より深い理解が促されます。また、考え、議論するための前提となる「共通知識の獲得」もないがしろにしていません。高校生くらいの知識が蓄えられていれば、ゼロベースからディスカッションも可能ですが、中学生同士の場合は議論に臨む前に講義型の授業で知識を準備する必要があります。私は昨年度、中1の社会科を担当していましたが、講義型の授業ではレポートや小テストを課して基礎学力の定着を図り、週3回の授業のうち、2回は相互通行型授業を行いました。

今井先生:本校のもっとも大きな強みは、"全教員が相互通行型の授業を行うことができるということ"です。相互通行型の授業では、教員は教えず、原則として進行役=ファシリテーターを務めます。生徒たちが主体的、円滑に議論できるよう、サポート役となるのです。そのため教員のファシリテーションスキルにより、学びの深まり方が変わります。本校では、戸板の時代から準備を進め、現在も年40時間の研修を行って、全教員がスキルを高めています。つまり、入学してくだされば、一部の生徒ではなく、すべての生徒が、質の高い相互通行型の授業を受けることができます。

三田国際_ルーブリック

田中先生:相互通行型授業は、教育理念である「知好楽」を体系化したものなので、ルーブリック(相互通行型の評価)も21世紀型のスキルを横軸と縦軸にすえ、知・好・楽の3段階で評価しています。学校説明会の個別相談で、たまたまお帰りになる時に顔を合わせた保護者の方が、「学園長のお話と、立ち話をした先生のお話が、根本で筋が通っていた。"教育の理念が浸透している"ところに感動した」とおっしゃってくださいました。大橋学園長は、「Share the Soul(シェア ザ ソウル)」と表現しますが、本校には"対話型のコミュニケーションで、さまざまなもの・ことを共有する文化"が教員に根づいており、そのソウルは相互通行型授業をはじめ学校生活での学びを通して生徒にも浸透されていきます。短期間で多くの質の転換ができたのは、戸板の時代から根づいていた、ソウルとテクニカルのシェアがあったからだと思います。

三田国際学園は、私立学校の中でも特色が際立つ学校に生まれ変わりました!
  • 学びの中心に15名の外国人教師がおり、英語以外の各専門分野を持っています。
  • 国際生を中心とするクラスでは、国語以外の主要4教科の授業はAll Englishで実施されています。
  • ICTやグループワークが授業の中に溶け込み、議論を重ねることにより、考える力を磨く教育が浸透しています。
  • インターナショナルクラスに限らず、本科クラスの生徒も英語を発すること、自分の意見を言うことに躊躇がありません。

ここが知りたい ③ 現在の様子

主体性、多様性、協働性が着実に伸びている!

1期生が入学し、変化は見られますか。

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理科の実験でもタブレットは大活躍!
田中先生:相互通行型の授業を通して、自分で考えて、調べて、発想したものを客観的に伝える力は、非常に伸びたと思います。保護者からも「自分で調べるようになった」という声をよくいただきますが、自分から学ぶ学習姿勢が確実に身についてきています。
私は中1の授業(社会科)を担当していますが、3学期に、任意で「プレゼンテーションをしたい人?」と聞くと、ほとんどの生徒が手を挙げました。1学期は一部の生徒しか手を挙げなかったので、意欲の変化に驚かされました。コミュニケーションやディスカッションを通して、生徒が非常に積極的になったと感じています。
同時に思考力もついてきていると思います。社会科の定期テストに、大学の入試問題を出しています。今回は名古屋大学と東京大学の論述問題を出しましたが、とにかくよく考えて、粘り強く書いてくれました。しかも、文章が論理的で感心しました。
本校の学びの目的は、持続可能な社会に貢献できる人づくりです。授業にかぎらず、学校生活のすべてにおいて、文科省が言う主体性、多様性、協働性の伸張を意識しており、この1年間に主体性は大いに伸びました。当然のことながら、2020年の入試改革にも結びつく質の転換に手応えを感じています。

本科クラスとインターナショナルクラス、特色や融合による変化は?

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インターナショナルクラスには日頃から「英語」があふれています
田中先生:インターナショナルクラスには、英語力はもちろん、育ってきた文化が異なる生徒が混在しています。その中で、言語能力を超えようとするコミュニケーション能力が育っています。これは、単なる授業では獲得できないスキルです。生徒と教師という縦の伝達だけでなく、生徒同士の横の伝達もある。まさに、英語と多様性にあふれた生活環境が、生徒一人ひとりの力を多方面から引き出すことに大いに役立っていると思います。
中学に入ってから英語を学ぶ、ゼロベースの生徒にとって、最初は話しかけることすら勇気のいることだったと思いますが、ネイティブの先生とのコミュニケーションも含めて、まずは心の壁を超え、みずから声をかけて、今では普通に会話をしています。英語の能力では、ゼロベースからスタートした生徒の半数近くが、英検3級を取得しています。
一方、本科クラスは主体性と協働性に重きを置いています。中2から始まる『基礎ゼミナール』は、その核となるプログラムです。我々教員が専門分野を掲げて、10〜15名のゼミを8つほど運営。生徒は興味関心がもてるゼミを選び、中2は週1回、中3は週2回、ゼミ形式の授業を行う中で、好きなことを好きなだけ学習していきます。産学連携、高大連携により、社会とつながりながら、学習を発展させることを目指しています。
私の専門分野は「経営」なので、資本金を募り、その資本金で模擬店(株式会社)を運営させます。大学で起業している学生と一緒に、インターンシップのようなものにも行かせてみようと思い、その打ち合わせをしている最中です。そうした学習を通じて、社会の中で、自分たちはどのように学び、行動を起こせばいいのかを実感し、習慣づけることを目的としています。 3学期にゼミを選ばせました。第5志望まで選び、「400字程度の志望理由書を書いてくれれば、その人たちから取りたい。もちろん書かなくてもいいよ」と言うと、ほとんどの生徒が出してくれました。
正直なところ、勉強が苦手な生徒もいます。その子も、私は将来、家業を継いで、こういう経営をしたい。だからこういう学びがしたいと書いてきて、しっかりとしたビジョンをもっていることに驚かされました。同時に、その子の中に宿っていた学びへの意欲が、本科の1年間の授業の中で、あるいは生活の中で引き出されたことを実感しました。
インターナショナルクラスと本科クラス、特色のある2クラスが、部活動や生徒会活動、体育祭などの学校行事などで結びつき、価値観の共有がなされていく。互いの主体性、多様性、協働性が交わって、シンパシーを感じていくのが、本校の特色だと思っています。
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三田国際学園の生徒たちはクラブ活動にも積極的!
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三田国際学園の生徒たちは体育祭にも積極的!

ここが知りたい ④ 今後のビジョン

なんのために学ぶのか。その答えを一緒に見つけよう!

2期生も力のあるお子さんが入学します。ますますパワーアップしそうですが、今後のビジョンを教えてください。

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オリエンテーション合宿
田中先生:「なんのために学ぶのか」その答えが、社会に出た時に生きる力として支えになる6年間にしてあげたいです。それが大橋学園長のいう「世界標準の教育」だからです。
今井先生:誰とでも一つになっていく社会の実現が教育の理想。自分とまったく背景が異なる人と出会い、その人を受け容れて、その人に自分の想いを伝えていく。そういうコミュニケーションができることも重要です。
田中先生:私たちが力を入れている、相互通行型の授業は、知ることから好きになり、好きになって続けることから楽しくなります。保護者の方からも、「夏休みの宿題を通して、その科目が好きになった」という話を聞きますが、それは戸板学園の教育理念である「知好楽」そのものです。4月のオリエンテーションで、生徒は一人ひとり、自分で目標を立てますが、その目標が、いろいろな学びや協働作業を通じて少しずつ変わりながら、より具体的な方法となり、より具体的な進路になっていくように、学びのビジョンを照らしていきたいと思っています。

学校からのメッセージ
2期生を迎えて、三田国際学園はますます活気に満ちています。英語も日本語も自由に飛び交い、個性が尊重される環境の中で、生徒たちはよりよい学校づくりに取り組み、貢献することの意味を学んでいます。本校の教育に興味関心をお持ちの方は、ぜひ学校へ足をお運びいただき、学園の雰囲気を感じてください。皆様のお越しをお待ちしております。

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